『月刊ヤングマガジン』で連載していた鳴見なる先生による人気ラブコメ漫画『渡くんの××が崩壊寸前』。
2025年7月からはアニメが放送予定と言うこともあり、非常に話題になっています。
そんな『渡くんの××が崩壊寸前』は「連載していた」という過去形の表現からもわかる通り、完結済み。その完結はいわゆる「打ち切り」なのでしょうか？
この記事では、その「打ち切り」という噂の真相と、物語が迎えた「完結」について、アニメ化の情報も交えながら分かりやすく解説します。
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【結論】打ち切りではなく、9年間の連載を経ての「大団円の完結」
まず結論として、『渡くんの××が崩壊寸前』は打ち切り（強制終了）ではありません。
2014年の連載開始から約9年間、全16巻にわたって物語が描かれ、堂々の「完結」を迎えました。これは、人気が低迷して不本意に終わったのではなく、作者の構想通りに物語が最後までしっかりと描かれた、ファンにとって喜ばしい結末です。
なぜ「打ち切り」と噂されたのか？2つの理由を解説
では、なぜ円満な完結を迎えた作品に「打ち切り」という噂が広まってしまったのでしょうか。それには、この作品ならではの2つの理由が考えられます。多くのファンが抱いた不安の根底には、連載開始序盤に起こった特殊な出来事と、計画的でありながらも一風変わった結末に対する誤解がありました。
理由①：掲載誌の移籍
『渡くんの××が崩壊寸前』は実は当初「ヤングエース」（KADOKAWA）にて連載していました。しかし、2015年7月をもってヤングエースでの連載を終了。
明日発売号をもちまして「渡くんの××が崩壊寸前」の掲載をヤングエース本誌から引きあげさせて頂くことになりました。理由は打ち切りや作品内容に関することではありません。今までの読者様からの本誌や単行本での応援への感謝と同時に何とか続きを描いて2巻以降をお届けしたいと考えています。
— 鳴見なる (@naruminaru3) June 3, 2015
その後「月刊ヤングマガジン」（講談社）に移籍となりました。
「渡くんの××が崩壊寸前」関連のお知らせが続いてしまい申し訳ありません。正式に他社さんに連載を移籍させて頂けることになりました。関係者への筋を通したいので具体的なお知らせは明日以降にします。何とか前向きに頑張っていけたらと思います。
— 鳴見なる (@naruminaru3) June 3, 2015
同出版社内で紙での掲載からWEB媒体に移ることはよくありますが（例：ヤングマガジン→マガポケ等）、出版社をまたいだ移籍は異例。
一応『渡くんの××が崩壊寸前』1巻はKADOKAWAからも出版されているため、KADOKAWA版に限って言えば打ち切りと言えなくもない…？と思いましたがさすがに無理がありますね(笑)
理由②：「完結」と「打ち切り」の混同
もう一つの理由は、物語が「完結」したというニュースを、「連載が終わる＝打ち切り」と捉えてしまうケースです。特に、物語が最終章に突入し、フィナーレが近いことがアナウンスされると、「人気がなくて終わるのでは？」と心配する声が上がりがちです。本作も、計画通りの完結であったにもかかわらず、一部で打ち切りと混同されてしまいました。
予定通りの完結なのに打ち切りだと思われてしまうのはよくあること。
打ち切り説を完全否定！2つの強力な証拠
『渡くんの××が崩壊寸前』が、打ち切りとは無縁の人気作であったことは、客観的な事実からも明らかです。ここでは、その強力な証拠を2つご紹介します。シリーズの累計発行部数や、待望のテレビアニメ化が、作品の成功を物語っています。
証拠①：累計120万部超えの大ヒット
本作は、商業的に大きな成功を収めた作品です。シリーズの累計発行部数は120万部を突破しており、これは熱心で規模の大きい読者層が存在することを示す確かな指標です。商業的にこれだけの成功を収めている作品が、人気低迷を理由に打ち切りになることは考えられません。
証拠②：完結と同時に発表された「テレビアニメ化」
打ち切り説を完全に否定する最大の証拠が、テレビアニメ化です。アニメ化は、マンガの最終話が掲載された「月刊ヤングマガジン」2023年10号の誌面で、連載完結と同時に発表されました。
アニメ化には莫大な費用がかかるため、人気と将来性のある作品でしか実現しません。完結と同時にアニメ化を発表するという手法は、9年間の連載を支えてくれたファンへの感謝を込めた「グランドフィナーレ」であると同時に、作品が「大成功のうちに完結した」ことを何よりも雄弁に物語っています。
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最終回はどうだった？物語の結末について
「完結したことは分かったけど、ちゃんとスッキリ終わったの？」と気になる方も多いでしょう。
ご安心ください。最終巻となった第16巻では、主人公・渡直人と、メインヒロインである館花紗月との中心的な恋愛関係に、ついに明確な一つの決着が描かれました。さらに、直人の家族の真相や叔母の過去といった、物語の重要な伏線もしっかりと回収されています。
安易な結末ではなく、新たな関係の始まりを示唆する終わり方は「新鮮だ」と読者から評価されており、作者の作風に沿った、計画的で納得のいく最終回だったと言えるでしょう。
まとめ：安心して楽しめる！「渡くん」は名作ラブコメ
『渡くんの××が崩壊寸前』の打ち切り説は、連載開始当初のKADOKAWAから講談社への移籍と、「完結」という事実が誤解されて生まれた噂でした。
真相は、「9年間の長期連載を経て、累計120万部超えの大ヒット作として堂々の完結を迎え、さらにアニメ化もされた」という、ファンにとっては喜ばしいものばかりです。物語も、主要な伏線を回収した上で、しっかりと完結しています。
まだ読んでいない方も、途中で止まってしまっている方も、打ち切りの心配は一切不要です。安心して、彼らの物語の結末を見届けてみてください。
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