女子高生によるラップバトルを描いた作品として人気だった曽田正人先生の漫画『Change!』。
しかし2019年12月に突如終了。同月発売の6巻で完結してしまいました。
その終わり方はお世辞にもすっきりしたものとは言えず、打ち切りかと話題になっていました。
作者のツイートによると「編集部から終了を告げられた」とのことなのでいわゆる「打ち切り」なのはほぼ間違いないところ。
本日月刊少年マガジン発売です。『Change!』最終回です。
編集部から終了を告げられました。
今まで愛読してくださったみなさま、本当に申し訳ございません。
すべて自分の力不足です。
今、自分に出来る全力で最終回を描きました。
よろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/1DbnmYdLel— 曽田正人『Change!』6巻12/17発売! (@sodamasahito) December 6, 2019
ではなぜ『Change!』は打ち切りになってしまったのでしょうか?
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『Change!』(著:曽田正人)が打ち切りになった理由は?
『Change!』の作者である曽田正人先生には『め組の大吾』『昴』『capeta』といったヒット作があります。特に『め組の大吾』は山田孝之さんの主演で『FIRE BOYS 〜め組の大吾〜』としてドラマ化され社会現象にもなりました。
『昴』『capeta』もそれぞれ映画化・アニメ化されているほどの作品であり、かなりの人気と知名度がありました。
しかし『Change!』は単行本5巻まで出ていてもそれほど話題になることはなく、そのまま打ち切りという結果に……
そもそも漫画が打ち切りになる理由はほぼ「単行本が売れなかったから」。単行本の売り上げ次第で打ち切りか存続かが決まる厳しい世界です。
やはり『Change!』も単行本が売れなかったから打ち切りになったと考えるのが妥当だと思います。
『Change!』は打ち切りになるほどつまらないのか?
『Change!』をグーグルで検索すると表示される「つまらない」の文字。
『Change!』は本当につまらないのでしょうか?
漫画が面白いかつまらないかは完全に人によるところなので言い切るのは難しいです。
まあ『め組の大吾』『昴』『capeta』ほど人気が出なかったのは間違いないですが……
個人的には「ラップバトル」という題材自体が難しかったとは思います。ラップが一般的でない日本ではさらにハードルが上がります。ラッパーのイメージもあまり良いとは言えません。
特にラップバトルのカッコよさを漫画で表現することに無理があります。6巻では「滑舌の良さ」を褒める場面があるのですが読者には伝わりませんからね……
また、ラップバトルのシーンが多いため他の作品に比べると早く読み終わってしまう傾向があります。全体的に見開きが多用されていることもこれに拍車をかけています。読み終わるのが早いと満足度が下がる傾向にありますし。
作画の労力だけでなくリリックの監修も必要ということを考えると出版社からの漫画としてのコストパフォーマンスも悪かったと思います。
一部で批判の原因となっている百合要素については何とも言えないところ。作者もこの作品を「百合漫画」として描いてるわけではないですし……
まあ自分のように百合要素が無かったら読んでない人間もいることを考えると悪くはないと思いますが。
本作が気になる人はとりあえず読んでみましょう。電子書籍版には「和歌のお嬢様、ラップはじめました。」というサブタイトルがつきます。
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