『もういっぽん！』は村岡ユウ先生による漫画で、「週刊少年チャンピオン」から「マンガクロス」に移籍して連載中です。
2023年1月からはアニメが放送され、珍しい女子柔道を題材とした作品ということもあり一部では人気だったもよう。
さて、『もういっぽん！』を検索してみると、サジェストに「打ち切り」の文字が表示されます。
とはいえ、前述のように本作は現在も連載中。打ち切りにはなっておらず、単行本も2023年4月7日には最新23巻が発売されました。
ではなぜ『もういっぽん！』に打ち切り疑惑が浮上してしまったのでしょうか？
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『もういっぽん！』に打ち切り疑惑が浮上した理由は？
『もういっぽん！』に打ち切り疑惑が浮上した理由は非常にシンプル。
それは掲載誌である「週刊少年チャンピオン」における掲載順が巻末に近いことが多かったからです。
皆さんご存知のように、「週刊少年ジャンプ」では掲載順はアンケートの結果によって決まります。つまり、人気のある作品は巻頭に、人気のない作品は巻末に掲載されるシステムです（新連載や読み切りなどの例外はある）。
そのため、「週刊少年ジャンプ」では、掲載順位が巻末に近いと打ち切りになる可能性が非常に高い傾向があります。
もちろんこれは「週刊少年ジャンプ」の話ではあるのですが、『もういっぽん！』も巻末掲載が多かったことから読者から打ち切りを心配されていたということです。
チャンピオンで連載してる「もういっぽん！」が最近の一押しってくらいめちゃくちゃ好きなんだけど、この頃大体後ろの方に掲載されている気がして打ち切りにならないかヒヤヒヤしながら毎週楽しみにしてる。
— ドアのぶ (@doornoob) December 1, 2019
わたしももういっぽん打ち切りレース入ってると思ってたわ
チャンピオンはあんまり掲載順関係ないのかな？
そういやジャンプは明確にあるって言ってるけどチャンピオンが掲載順がどうのこうの言ってるのは少なくとも私は見たことないな…— しめこ (@Shimeco_F) July 10, 2021
いつも掲載位置最後尾で打ち切りに怯えていたというのに……w >もういっぽん！アニメ化
— T-805 (@T_805) July 8, 2021
編集部は掲載位置ひとつでこんな反応なってることをさっさと把握してもういっぽん！の扱いの現状を公表せえ
万一本当に打ち切り当落選上だってんなら正直に言って欲しい、その際は秋田の編集部全員総入れ替えしたら？って捨て台詞と共に単行本6巻を俺の街の書店から数日で消してやる(大人買い)— 乙 (@hiyoko_z) December 5, 2019
そして2023年4月からは「週刊少年チャンピオン」から「マンガクロス」に移籍することに。
【拡散希望】
週刊少年チャンピオンに連載中の『もういっぽん！』は
秋田書店の漫画サイト「マンガクロス」に移籍します。
4月6日(木)の第214話からマンガクロスでの連載開始です。
引き続き応援よろしくお願いします！#もういっぽん #マンガクロス #週刊少年チャンピオン pic.twitter.com/WAI8sh9PWx— 村岡ユウ（もういっぽん！マンガクロス4/6） (@yuu1220) March 22, 2023
一般に、紙から電子への移行はかなりの危険サインとされています。「島流し」と言われることもありますからね……
アニメ終了のタイミングと一致していますし、思ったほどアニメ化の効果がなかったのかもしれません。アニメ自体のクオリティは高かったと思いますが、「女子柔道」という題材が難しかったか……？キャラクターも最近のトレンド的な美少女とはちょっと違いますしね。
正直なところ、『もういっぽん！』が打ち切りになる可能性はまあまああると思います。『インフェクション』みたいに電子に移籍してから人気になるパターンもあるにはあるのですが。
巻末掲載だと打ち切りになりやすいって本当？
「週刊少年ジャンプ」では巻末掲載だと打ち切りになる可能性が高いという話はしましたが、他の漫画雑誌ではどうなのでしょうか？
実際は他の漫画雑誌でも人気作は巻頭に、不人気作品は巻末に掲載される傾向は強いとは感じている読者がほとんどだと思います。だからこそ巻末掲載が多かった『もういっぽん！』も打ち切りを心配されてしまったわけですしね。
とはいえ、やはりある程度は客観的なデータが欲しいところ。そこで今回は自分が唯一購読している漫画雑誌『コミック百合姫』を使って調べてみることにしました。
『コミック百合姫』の中でも単行本が5冊以上出ていて「人気作」とされる作品『ゆるゆり』『私に天使が舞い降りた!』『私の百合はお仕事です！』『ささやくように恋を唄う』『私の推しは悪役令嬢。』の5作品が連載作品の中で巻末、もしくは巻末から2番目に来た回数を数えることに。巻末固定のエッセイや読み切りは除外して連載作品の中での巻末をカウント対象にしてみました。
範囲は『コミック百合姫』2021年1月号から2023年2月号までの26カ月分。やや中途半端ですがご容赦ください。
さて、『コミック百合姫』における人気作5作品が巻末、もしくは巻末から2番目に掲載されたことは何回あったのでしょうか？
結果は1回でした。
2022年8月号で『私の推しは悪役令嬢。』が巻末から2番目だったのが唯一。しかもこの月は連載作品の休載が多い月でした。
コミック百合姫 2022年8月号[雑誌]
逆に言えば他の4作品は2年2カ月間で巻末、巻末から2番目の掲載になったことは1回もありません。
そして巻末に掲載される作品はすでに終了が決まっていたり、打ち切りを心配されるような作品が多いという傾向もありました。
つまり、「週刊少年ジャンプ」以外の他の漫画雑誌であっても掲載順位と人気の間にある程度の相関はあると思います。だからこそ『もういっぽん！』も打ち切りを心配されていたということでしょう。
まとめ
『もういっぽん！』は打ち切りになっていません。掲載誌である「週刊少年チャンピオン」での掲載順位が巻末に近いことから打ち切りを心配されていたということです。「マンガクロス」への移籍後はどうなるかな……
ちなみに打ち切り疑惑については作者の耳にも入っていたもよう。てかアンケートが良くてアニメ化されるほどの作品なのになぜ巻末に……？まあ編集部の考え方次第なので難しいところではあります。
『もういっぽん！』、「打ち切り心配してた」という声が多くて心苦しくも、朗報を届けられて嬉しいです。雑誌掲載位置が原因と思いますが、アンケは良いと聞いてるので、ポジティブな意図があると捉えてます。
巻頭、巻中、巻末まで面白い週刊少年チャンピオン、ぜひ手に取ってみて下さいね！— 村岡ユウ（もういっぽん！アニメ1/8） (@yuu1220) July 10, 2021
『もういっぽん！』は女子柔道を扱ったアツい青春漫画で非常に面白いです。男キャラがほぼ出ないのも特徴で、百合好きにもおススメ！
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